2014年12月31日

[旅田卓宗のたそがれ日記](12月31日・同窓会)

先日、喫茶鈴蘭で中学生時代の同窓会を開いた。

僕が世話した訳ではないが提案した。

長年同窓会の世話して来た男が今、胃ガンと肺ガンと闘っている。

彼と一緒に飲みたかったのである。

最近は抗がん剤を拒否したと聞いたからでもある。

長年の彼の労苦に報いたかった。

ところが開催日の3日前に体調が悪いので欠席すると言って来た。

残念だ!当日もう一度電話するから体調が良ければ

是非参加してくれと言って電話を切った。

彼は黙って頷いた。

電話の向こうにいる彼の姿が痛いほど分かったのである。

当日再度電話を掛けた。

僕の出席要請に彼は重い口を開いた。

「分かった、少しだけ顔を出すよ」

彼は娘さんに連れてもらいやって来た。痩せていたが元気だった。

みんな大きな拍手で迎えた。

彼はマイクを握り「みんなに会えて嬉しい、

しかし迷惑をかけてはいけないのでこれで失礼するよ」

そう細い声で挨拶して去って行った。

再び大きな拍手が湧いた。

彼は拍手に急き立てられるように帰って行った。

まだ大丈夫だ!あと5年は大丈夫だ!頑張れ!

僕は無言のまま心の中で叫び続けた。

(読者の皆さん、ありがとう)

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[ ザ ッ ! 冤 罪 9 ](興味のある方はお読み下さい)
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裏を返せば如何に市政を正していこうとしていたかが、

この一事をもってしてでも証明出来ようというものである。

ある団体の長を務める有力者から電話が入った。

「市長、下水工事の入札の敷札を教えてくれへんか?」
 
敷札とは最低制限価格の事である。

敷札さえ知る事ができれば、全て落札する事が出来る。

業者としては喉から手が出るほど知りたがる情報である。

「何を言ってるんですか?前任期中から、

かつて私が敷札を教えた事がありましたか?」

素っ気無い返事を返した。

「いや〜、それは分かっていたんだが・・・。

ついこの間までは教えてくれたもんだから・・・。

あるいは?と思って電話を入れてみたんやが、スマン!スマン!」

彼は照れくさそうな声を残して電話を切った。

(そうか〜・・・。これはいかんな、早く手をうたないと・・・)

僕は至急担当者を呼び、大幅な入札制度の改善を命じた。

まず入札の予定価格の事前公表制に踏みきり

制限価格(敷札)を廃止した。

安ければ安いほど良いとしたのである。

助役以下担当職員は喜んだ。

「設計金額を教えろ」「予定価格を教えろ」「敷札を教えろ」

そんな圧力が一切無くなったからである。

談合の温床は企業セットにあるから、

それを防ぐ為にガラガラポンのクジ引きで業者を選定する事にした。

県内外業者全てに対してである。

ある日、某大新聞の四段抜き漫画に

「父ちゃん和歌山市の入札に行こうよ、僕クジ運強いから・・・」

と掲載され失笑をかったが、

僕としては、もっとも公平で平等なシステムだと判断した。

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[旅田卓宗のたそがれ日記](12月31日・同窓会)


Posted by           at 07:04│Comments(0)
 
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