2013年12月24日

[旅田卓宗のたそがれ日記](12月24日・獄中の日々)

毎日寒い日が続く。去年の今頃は加古川刑務所の中だった。

空調設備が無く本当に冷たく寒かった!思い出すだけでゾッとする。

否認しているが故に2年2ヵ月に及ぶ未決拘留と服役後、満期出所までの2年11ヵ月、合わせて約5年間の獄中生活は思い出すだけでも身震いする。

拘置所生活では畳が腐っている古い部屋で常時出没する幼虫には悩まされた。

夏は熱砂地獄のような日々が続き、冬は北極の果てに打ち捨てられたような冷たさに何度、涙を流したことだろう?

日々の厳しい生活よりも更に苦しかったのは、何故?私が犯罪者にされなければならないのか?という怒りと疑問だった。

私は警察や検察の嘘で塗り固めた捜査と裁判のデタラメさに唖然とした。

その理不尽さが無念だった。

獄中の日々は私にとっては失われていく人生だった。

どうしても前向きに受け止めることができなかった。

世の中は理不尽で矛盾だらけで、どうにもならないこともあると気付くまで約4年掛かった。

出所まで1年と迫った昨年1月6日、仮釈放の為の保護監察官による面接があった。

事件に対する質問があるが否認すれば仮釈放されないとは刑務所内の噂で聞いていた。

しかし私は否認した。

真実なかった事件だからである。

その結果、仮釈放は取り消され満期出所になった。

目の前が真っ暗になった。

その時、初めて死の恐怖を感じたものである。

もし1年後、満期出所して病院で検査を受けたら、何故、半年早く検査に来なかったのか?と医者に末期ガンを宣告されるのでは?と思ったからである。

事実、私は前立腺ガンに冒されていた。

まるで人生の幕を降ろされてしまったような絶望の日々から救ってくれたのがタンポポの花だった。

中庭に可愛く咲くタンポポの花がある日、草刈り機で一網打尽に刈り取られてしまい、あ〜なんて酷いことをするんだ!タンポポの花だって命があるのにと思い怒りに思った。

ところが1週間後、まるで嘲笑うように再び咲き始めた黄色いタンポポの花を眺めたのを見た瞬間、ハッと悟った。

そうだ、タンポポの花のように人間も命を断たれても直ぐ生まれ変わるんだ!と悟ったのである。

その一瞬から私は獄中の日々も我が人生だと前向きに受け止めていけることになった。

今もあの感動の一瞬が胸の奥底から熱いものとして蘇って来る。

あの一瞬から私は過去と決別したのだ。

私は前向きに生きる!

(読者の皆さん、ありがとう)

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和歌山市に住む元和歌山市長の旅田卓宗です。

選挙に当選したり落選したり、借金地獄に落ち込んだり病気になったり、失恋も数知れず。

あげくは逮捕され刑務所生活も経験しました。

正に人生浮いたり沈んだり。波瀾万丈の人生を歩んで来ました。

何の力もない私ですが、お役になれる事があれば、何でも、ご相談頂ければ幸いです。毎日喫茶『鈴蘭』にいますから。

予め以下のアドレスや携帯電話に御連絡下さればありがたいです。

又、うつ症状に陥り精神的にお悩みの方は私がうつ症状に陥った時に救って下さった女性の心理カウンセラーさんをご紹介します。

アドレスは tt8341otoko@willcom.com

電話番号は07052684040です。

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[旅田卓宗のたそがれ日記](12月24日・獄中の日々)


Posted by           at 06:36│Comments(0)
 
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