2014年04月27日

[旅田卓宗のたそがれ日記](4月27日・アンパンの話)

僕の知人に寺の住職をしている者がいる。

寺には毎日何十人もの人が相談にやって来る。

ある日、ある夫婦が二人の娘を連れて相談にやって来た。

「先生、実は上の女の子が知恵遅れでして困っています。治す方法はないものでしょうか?」

「ほっほ〜?お姉ちゃんは歳はいくつかな?」

知人の住職が声をかけた。

「あたいは〜?」指を折り数えながら考え姉が指を10本広げて答えた。

「あたいは十(とう)」

「ほ〜十歳かな?可愛いのお〜、さて妹さんはいくつかな?」

「私は五歳です」

如何にも聡明そうな妹は即座に答えた。

住職は仏壇の方を向いて探していたが、供えられていたアンパンを取り上げて姉に尋ねた。

「あいにくお供え物にはアンパン一個しかない。食べるかな?」

「アン!」姉は手を差し出して受け取った。

姉は一個のアンパンを二つに割った。

大きい方と小さい方に分かれたアンパンを左右に首を振り暫く見比べ考えていた姉は、やがて大きい方を妹に差し出し自分は小さい方を取った。

眺めていた住職が知恵遅れの姉に尋ねた。

「お姉ちゃんは大きいのに何故大きい方を妹さんにあげたのかな?」

姉は微笑みながら答えた。

「あたい、大きい。妹まだ小さい。妹早く大きくなって欲しい。だから大きい方をあげた」

聞いた住職は夫婦の方に振り返って話かけた。

「今のお姉ちゃんの言葉を聞いたか?何が知恵遅れか?知恵と知識とは違うぞ、お姉ちゃんには生まれながらにして仏性を備えている。仏の心を備えている。知恵遅れだから邪魔者扱いせず、お姉ちゃんを大切に育ててあげなさい。きっとお姉ちゃんは幸運を貴方の家にもたらしますよ」

聞いた夫婦は目に涙を浮かべながら住職に詫びて、姉を大切に育てますと誓って帰って行ったという。

ぺペンペンペン

(読者の皆さん、ありがとう)

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和歌山市に住む元和歌山市長の旅田卓宗です。

選挙に当選したり落選したり、借金地獄に落ち込んだり病気になったり、失恋も数知れず。
あげくは逮捕され刑務所生活も経験しました。

正に人生浮いたり沈んだり。波瀾万丈の人生を歩んで来ました。

何の力もない私ですが、お役になれる事があれば、何でも、ご相談頂ければ幸いです。毎日喫茶『鈴蘭』にいますから。

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Posted by           at 06:20Comments(0)