2014年03月11日

[旅田卓宗のたそがれ日記](3月11日・同期生会)

同期生会と言っても普通の学校の同期生会ではない。

警察学校の同期生会である。

高校卒業するなり僕は警察官になった。

直ちに現場に配属されるのではなく、先ず1年間、全寮制の警察学校に入校し文武両道で厳しく鍛えられた。

その警察学校の同期生会に招かれたのである。

実は僕が警察官として勤めたのは4年半に過ぎない。

それどころか僕が逮捕された当時の警察本部捜査2課長も同期生だった。

彼は僕と共に柔道部で鍛えられた間柄である。

12年前、僕は突然予期せぬ事件で逮捕され、否認しているが故に異例の2年2ヵ月に及ぶ長期間拘置所に閉じ込められ、やっと保釈で塀の外に出て来た時にも、真っ先に警察学校の同期生会を開くので来るように連絡頂いた。

しかし僕は警察に逮捕され裁判を受けている身だからと言って断ったが、どうしてもと声をかけてくれたので参加した。

僕を逮捕した男とも笑顔を交わしあい明け方まで飲み語りあった。

今度は刑務所から出所してきた僕なのに彼らは、お前が来なければ始まらない!と言って声をかけてくれた。

僕は喜んで参加すると答えた。

彼らと会っても前回同様、事件のことは一切話さない。

何故なら何よりも僕を逮捕した男が本来なら2階級特進して警察本部刑事部長に昇格して当然であるのにも関わらず彼は任期を3年残し退職して故郷へ帰った。

その一事をもってしても真実を雄弁に物語っていると思うからだ。

だからこそ逮捕された男や警察学校の同期生達とも和やかに飲み語り合うことができた。

8年ぶりに彼や同期生らと再会する。

何も僕は語らない。

みんなが真実を知ってくれていると信じるからだ。

信じてくれていなかったなら、旅田が服役を終えて帰って来たからと言って、警察学校の同期生会を開き前科者の僕を招いてくれる筈がない。

ありがとう懐かしい良き友らよ。

僕は喜んで参加する積もりだ。

ぺペンペンペン

(読者の皆さん、ありがとう)

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和歌山市に住む元和歌山市長の旅田卓宗です。

選挙に当選したり落選したり、借金地獄に落ち込んだり病気になったり、失恋も数知れず。
あげくは逮捕され刑務所生活も経験しました。

正に人生浮いたり沈んだり。波瀾万丈の人生を歩んで来ました。

何の力もない私ですが、お役になれる事があれば、何でも、ご相談頂ければ幸いです。毎日喫茶『鈴蘭』にいますから。

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Posted by           at 07:54Comments(0)