2014年12月09日

［旅田卓宗のたそがれ日記］（１２月９日・箱貸し）

（写真は片岡梅之助）

通常劇場は劇団に劇場を貸し劇団は借りた劇場で芸を売る。

客寄せは我々劇団の責任ですと明確に答えた

立派な座長さんが何人もいる。

劇場が劇団に劇場を貸すことを箱貸しという。

尊敬するに値する座長の姿を何度も見て来た。

今月の片岡梅之助総座長もその１人だ。

芝居や踊りだけではなく人間として尊敬するに値する。

実は以前にも書いたが、

内のある従業員を気に入らないから首にしろ！

そうでなければ我々は観に行かないと脅迫に来た酷い女がいる。

僕は即座に断った。

女は二度と新吉宗へ来るか！と怒鳴り

事実、知人に吉宗へ行くなと圧力をかけている。

あまりに酷いから今度来たら出入り禁止にしようと思っていた。

ところが１５日に南條光貴座長が特別ゲストとして

やって来ることが決まった。

新吉宗を潰してやる！と騒ぎ巻くっている女は

大の南條光貴ファンだ。

必ず女がやって来ると思っていたら案の定代理人が席の予約に来た。

さてどうしたものか？僕は判断に迷った。

よくよく考えてみると内は劇場を箱貸ししているだけである。

やはり座長の意向を聞く必要があると考え総座長に相談した。

瞬時に明確な答えが返って来た。

「問題の人は私の客ではありませんから関係はありません。

しかし南條さんは私のゲストです。

ゲストのお客様の出入りを禁止なさるのはいかがなものか？」

僕はその一言に頷かざるを得なかった。

筋の通った答えだったからである。

予想通り人間として一本筋が通っている。

当日、僕は女がやって来ても見過ごすことにした。

もちろん場内で見苦しい態度や他のお客様に迷惑をかける

行動に出れば追い出さざるを得ないが。

しかし現実に内の従業員を首にしろという要求は突っぱねた。

女は二度と来るか！と騒ぎ知人に吉宗に行くなと

金の力で圧力をかけまくっている。

でもやっぱり来たい役者が来ればやって来る。

世間から笑われるのは女の方だ。

僕の方は箱貸ししているだけだから

我関せずの姿勢を貫くことにした。

面白いねえ〜くだらない人間模様？

ぺペンペンペン

（読者の皆さん、ありがとう）
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和歌山市に住む元和歌山市長の旅田卓宗です。

選挙に当選したり落選したり、借金地獄に落ち込んだり
病気になったり、失恋も数知れず経験したり。
あげくは逮捕され刑務所生活も経験しました。

正に人生浮いたり沈んだり。
波瀾万丈の人生を歩んで来ました。

何の力もない私ですが、お役になれる事があれば、
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Posted by 　　　　　　　　　 at 08:11 │Comments(0)
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