2013年11月09日

[旅田卓宗のたそがれ日記](11月9日・火の車)

我が友フーセンの寅さんが深刻な表情を顔に浮かべて喫茶店に入って来た。

月収8万円では生活していけないのは当たり前だ。

生活保護を受けるように再三言うが、彼も面子があるらしく頑として首を縦に振らずに頑張って生きている。

寅さん曰く、市役所で税金の滞納者から徴収する非常勤職員の募集があったそうだ。

寅さんは勇んで応募した。

ところが面接官の前に座るなり不合格だと告げられた。

まだろくに質問されてもいないのに。

さすがに頭に来た寅さんは面接官に抗議した。

「今、面接を受ける為に座ったところじゃないか?なのに何故直ぐ不合格になるんだ?」

寅さんは珍しく大声を張り上げた。

面接官は平然として冷酷に答えた。

「貴方はこの3年間、税金を滞納しています。滞納している者に滞納者の税金の取り立てをさせられません」

答えを聞くなり寅さんは立ち上がり叫んだ。

「その滞納している税金を納めたくて応募したんじゃないか!」

面接官は黙ってうつ向いたまま暫く顔を上げなかったという。

聞けば寅さんの言うことが正しいように思えて来る。

そんな具合で寅さんの日々は相変わらず火の車状態が続いている。

「寅さん火の車だろ?じゃ消防車呼ぼうか?」

心配しながら声をかけた僕の顔を寅さんは睨み付けるようにして絶句した。

世の中ままならないものである。

やい、この辛い貧乏人の気持ちが官僚や政治家に分かるか!

寅さんの声が虚しく耳に残っている。

(読者の皆さん、ありがとう)

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和歌山市に住む元和歌山市長の旅田卓宗です。

選挙に当選したり落選したり、借金地獄に落ち込んだり病気になったり、失恋も数知れず。

あげくは逮捕され刑務所生活も経験しました。

正に人生浮いたり沈んだり。波瀾万丈の人生を歩んで来ました。

何の力もない私ですが、お役になれる事があれば、何でも、ご相談頂ければ幸いです。毎日喫茶『鈴蘭』にいますから。

予め以下のアドレスや携帯電話に御連絡下さればありがたいです。

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Posted by           at 06:26Comments(1)