2015年03月08日

[旅田卓宗の七転び人生塾](3月8日・自由心証主義)



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[旅田卓宗の七転び人生塾](3月8日・自由心証主義)
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和歌山市に住む元和歌山市長の旅田卓宗です。
正に人生浮いたり沈んだり。
波瀾万丈の人生を歩んで来ました。
何の力もない私ですが、何でもご相談頂ければ幸いです。
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僕は若い頃、警察官として勤めていた。

新しい刑事訴訟法が制定されて間もない頃だから、

戦前のような自白強要がまかり通る時代ではなくなったのだという

高揚感が若い警察官らの胸にあった。

ところが1年間の警察学校を卒業し現場の勤務に付くと、

忽ち理想の警察官像が打ち砕かれてしまった。

現場は以前の刑事訴訟法時代と何ら変わっていなかったのである。

それが延々と今も尚続いている。

特に驚いたのは新憲法に基づき制定された新刑事訴訟法を制定し、

証拠を持って判断すると定められた崇高な精神は何処かへ

飛んで消えてしまい、裁判官には法律的には明記されていないのに、

自由心証主義という裁判官の思い込みで判断することが

許されているという。

そこで僕は公判が結審する最後に意見を求められた時、

裁判官に次のように訴えた。

「裁判長どうかサングラスをかけて判断しないで貰いたい。

赤いサングラスを掛けて見れば赤い風景に見えるでしょう。

青いサングラスを掛けて見れば青い風景に見えます。

どうか透き通ったメガネを掛けて

真実を見抜いて判断して頂きたい!」

大要そのように訴えた。

何故なら、捜査当局は本来捜査情報を部外に漏らしては

いけないにも関わらず積極的にマスコミにリークし

報道させることによって世論操作をして犯人像を作り上げ、

裁判官に先入観を与えることを知っていたからである。

弁護士ですら「法律的には無罪だ。問題は世論だ」と

懸念していたほどである。

つまりは裁判官の心証、言わば思い込みによって

判断されるのが怖いという意味だった。事実、結果そうなった。

裁判なんて実にいい加減なものだと失望した。

僕の未来への失望ではない。

日本の未来への失望をしたのである。

後に検察と裁判官までもが、一体であり、彼らは日頃、

お茶仲間でありゴルフ仲間なのだと関係者から聞きウンザリした。

有罪ありきの裁判なんて裁判とは言えない!

あの元厚生省の村木局長の冤罪事件でも運良く彼女の

無実を証明する資料が見付かったから助かったものの、

見付かるどころか捜査当局に隠されたままだったら彼女は今頃、

冷たい獄中で震えていることだろう!

ぺペンペンペン

(読者の皆さん、ありがとう)

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[ ザ ッ ! 冤 罪 73 ](興味のある方はお読み下さい)
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鉄扉が閉じられ鉄格子で囲われた獄中では、

どうしようもできなかった。ただただ神に祈るしかなかった。
 
神とは僕にとっては母そのもののように思えた。

(こんな理不尽なことってあるもんか?)

そう思うとこの世に神も仏もあるもんかと思えてならなかった。

僕の頭の中で信じ祈ることのできるものは寺院の伽藍や

仏像でもなければ、如何なる神社仏閣の

御神体や御本尊でもなかった。
 
僕は今は亡き母の魂にひたすら祈り続けた。

初めて死の恐怖を感じた。

拘置所内で暴行を受けたというわけでは無い。

むしろ刑務官の皆さんは親切だった。

ただ捕らわれの身では検査の為に病院へも行く事も出来ない。

僕は年に1度は定期検診を受けていたが、

獄中では検査を受けられない。

ある日たまりかねて刑務官に訴えた。

「僕は1年に1度定期検診を受けているんです。

しかも僕は無実を訴えているんです」

「もし無罪になって後、検診を受けたところが悪性の病魔に

犯されており手遅れだと言われたらたまったものではない。

お金を払いますから検診を受けさせて下さい」
 
しかし即座に返って来た答えは簡単な一言だけだった。

「できない!」
 
抑揚の無い答えに、そうとは予想していながらも、

それでも尚、獄中という厳しい現実に

僕は初めて死の恐怖を感じたのである。
 
こんな無茶苦茶な捜査でデッチ上げられ

捕らわれてしまうぐらいだから、ひょっとしたら

死ぬまで出して貰えないかも知れないと思うと

背筋にゾッと寒気が走った。

(お母さん、こんな酷い事って、あっていいんですか?

どうか救けて下さい!)

僕は無我夢中で合掌し母に祈り続けた。

どこからか母の声が聞こえたように思った。

「タクや、心配しなくていいよ。母さんはいつも

お前を見守っているからね」

母の声が微かに聞こえてスーッと消えた。

でも紛れもない、あの優しい母の声に違いなかった。

「お母さん!お母さん!救けて下さい!」

僕は大声を張り上げ懸命に叫び続けた。

ハッとして目覚めた。

まだ夕暮れ時なのに壁にもたれたまま、

つい居眠りをしていたのだ。

何だか長い長い夢を見ていたような気がした。

思わず両手を合わせ母に祈りを捧げた。

祈る以外に、もはや僕にとって生きる道がなかった。

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